川崎競馬場グルメ特集 後編
川崎競馬場グルメの後半にまいります。
後編は2号スタンド2階と1号スタンドのグルメスポットをご紹介いたします。
名物たんめん、絶品もつ煮込み、にんにくたっぷり餃子、と相変わらずキャラの濃い川崎競馬場グルメをお楽しみください。
2階の食堂スペースです。上の画像は改装前で下の画像が2016年改装後のものです。
旧食堂エリアは白と水色のタイル張りの床と立ち食い用のテーブルが配置されたオールドスタイルで、その内装は阪神競馬場に通じるものを感じます。
1人あたりのテーブルが1つ以上というゆったり空間、しかもテーブルに荷物の収納場所があるという快適性の高い食堂でした。
改装によって外観は変わってしまいましたが居住性の高さは相変わらず高いレベルに保たれています。
それではこのFOODCOURTに入店しているみよしタンメンと志ら井のメニューをご紹介します。
まずはみよしタンメンです。にんにく等を自分でトッピングして味を楽しみます。
こちらのお店、オフィシャルウエブサイト等で取り上げられる人気店です。
タンメン店の隣にあるカレーショップの立喰志ら井です。
志ら井はお品書きを見る限りカレーとうどん・そばがウリのお店に思われそうですが、もつ煮込みの評価が非常に高いお店です。
まずはカレーライスから。
ルウは粘度が高く、家庭的なカレーライスに分類されるドロリ感です。
辛さは控え目で食べやすく、ボリュームは値段の割にたっぷりです。
このカレーの味を知ると、もつ煮込みよりカレーライスに惹かれてしまうかもしれない美味しさです。
そして看板メニューのもつ煮込みを。
牛のもつとこんにゃくの2種類の具で、上にネギが添えられ、好みで一味唐辛子を振ります。
無駄な味が取り除かれ、モツの旨味とコクを凝縮させた味に仕上がっています。
現在主流となっているラーメンの味が好きな人は一度食べてみてください。
行列のできるらーめん屋さんのラーメンスープに通じる味です。
大井競馬場のふか河で食べたもつ煮込みはボディーブローを食ったような、後々胃もたれを起こす重量級の美味しさ。
対して川崎競馬場の志ら井のもつ煮込みは、一発食うとノックアウトされるパンチ力ですがダメージの残らない美味しさです。
ですから女性にやさしいもつ煮込みであると思います。おひとついかがですか?
なお、ご飯の上に煮込みをぶっかけたもつ煮込み丼も秀逸です。
ごはんとの相性が抜群で、一気に完食してしまいます。
たんめん、焼きそば、もつ煮込み。
語呂の良い川崎グルメトリオ。
一度に三品を制覇するのは至難の業なので何回かに分けて食べてみてください。
ところで南関クラシックの三冠は羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービーで、川崎グルメの三冠は、たんめん、焼きそば、コロッケという有力説があります。グルメの三冠は競馬ファンがチャレンジできる三冠なので是非参加してみてください。
タンメン店のある場所から再び1号スタンド方向へ足を運ぶと本格派のテイクアウト専門のカフェがあります。
脂っこいお店ばかりと思いきや、こういった洒落たお店もあるところが川崎競馬場がグルメ王国といわれる所以なのでしょう。
ここのコーヒーはそこそこの値段はしますが満足のゆく苦いコーヒーが飲めます。
競馬は甘くないってか!?
川崎競馬場グルメ特集 万券通り編
万券通り。人間の欲望丸出しなのに嫌らしさの全くない親しみやすい名前です。
お隣の商業施設に気を遣って洒落た名前にしろと圧力をかけられたかもしれませんしよく万券通りを採用してくれたと思います。
洒落たカタカナネームは東京ディズニーリゾートの中で使ったらいいんです。川崎競馬場でしか使えないものを使っていけばいいんです。
お店の料理を紹介する前に万券通りを簡単に紹介しますと、画像にあるとおり昭和モダンな雰囲気になっていて、壁には昔に使われた看板や川崎競馬場のポスターが飾られています。
弥生盃という地方競馬の伝統芸に思わずニンマリしてしまいます。山口百恵のレコードジャケットが飾られているということは、そのレコードを発売していた時期のレースだったのかもしれません。
その時期の川崎競馬を知っている人が見たらしみじみするのでしょう。
万券通りの看板をくぐるとはじめに見えるのが「みよし」という定食屋さんです。
フライ定食は、アジ・たまねぎ・しゅうまい・その他数種類の中から2種類のフライを選び、それらにライスと味噌汁がついてきます。香の物はセルフで食べられます。
お店のイートスペースには昭和の雰囲気を醸すポスターが飾られていて、フードテーマパークで体験できる楽しさがあります。
一見するだけだとフードテーマパークをパクっているだけに映りますが、この万券通りの良さは、料理も昭和を感じさせる内容になっているところでしょう。
ボリューム満点の定食です。
ですが、ここの定食を食べるのは川崎競馬場グルメをある程度堪能した後がいいかもしれません。
というのもみよしの定食で満腹になってしまい、他の料理に手が付けられなくなるからです。色々楽しみたいですからね、川崎競馬場グルメ。
昭和25年といったら地方競馬草創期です。
戦後の混乱期には全国各地でヤミ競馬が行われていて、反社会勢力に大量の資金が流れる事態が社会問題がとなっていました。
そこで、戦前競馬の流れを復活させる形で法の新設・改正を行い昭和23年から現在の地方競馬に相当するものが始まりました。
かなり省略しているので、興味のある方はgoogleで検索して詳しく記述しているサイトで確認してください。
客に過剰に気を遣わなければならない今日ではありえないキャッチコピー。
勝利をつかめ!競馬野郎て。
コピーといい絵といい味わい深いですよね、昔のものは。
万券通り2店舗目は餃子坊というお店です。
餃子とラーメンその他メニューを提供しているお店です。
お店の前に立ち食いスペースと薄型テレビが用意されていて、食事中も競馬をウオッチできるようになっています。
名物のにんにくたっぷり餃子はテイクアウトができる携帯性に優れた一品です。
6個入りでお買い得です。
ここのギョーザは好き嫌いが分かれると思います。
生にんにくを喰っているんじゃないかと思うくらいニンニク含有率が高いです。
さすが屋号に餃子の文字を入れているだけあって専門店の味です。
中途半端なお店でこの味は出せません。
必食です・・・、がにんにくの量が凄いので休日の前に食べられる事を推奨します。
ここのギョーザを食べた次の日に、仕事でお客さんの前には出られません。
ラーメンは、とんこつ、しょうゆ、みそ、の三種類があり、これにワンタンやチャーシューを加えたメニューも加わります。
どのラーメンを頼もうか決められなかったので、お店の人に色々伺ってみた所、みそラーメンはニンニクを効かせてあると教えてくれました。
あの餃子におけるにんにくへのこだわりを考えると味噌ラーメンを頼まないわけにはいきません。
というわけで味噌ラーメンを注文。上の写真は味噌ラーメンです。
味はサッポ○一番みそラーメンに酷似していて、さほどにんにくの味は感じませんでした。
なお、おすすめのラーメンを尋ねると「しょう油味」と教えてくださりました。
川崎競馬場で焼き鳥を販売している数少ない店舗の1つが餃子坊で、スタンダードな焼き鳥を売っています。
餃子坊に初めて寄る人は、いきなり焼き鳥に手を出さず、まずは餃子を楽しむのをお勧めします。
餃子坊の壁面には巨人軍のポスターも。
川崎競馬場はよみうりランドグループが運営しています。ですから巨人軍のポスターが飾られているのでしょうか。薬師丸ひろ子のジャケットとレトロなおもちゃも雰囲気にマッチしています。
川崎競馬場前商店街でへべれけになった競馬紳士殿たち。
みんな楽しそう。万券通りにはアルコールを販売しているお店があるのでお酒の飲める方は、この絵の中の紳士みたいにご機嫌になれると思います。
車で来場した方は飲酒できませんのでご注意ください。