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場内散歩 日本庭園編

東京競馬場,日本庭園

東京競馬場に日本庭園?JRAの公式サイトに東京競馬場の中庭にある公園を日本庭園と表現しています。


日本庭園の定義としてこれといったものはありませんが、祭祀等の場、観賞の対象として一定の空間的・時間的美意識のもとに造形される屋外空間であるといわれています。


その表現の仕方として、土石、植物、水といった自然材料を用い、建物に付随あるいは建物を包含する事が一般的と言われています。


日本庭園の在り方は歴史と共に遷り変わっていて、調べていくと東京競馬場からどんどん遠ざかっていってしまいます。


ここでは競馬を離れた憩いの場としての日本庭園を軽い気持ちで紹介いたします。

東京競馬場の日本庭園は、パドックの裏にある静けさ漂う場所にあります。


人影まばらで、競馬のモニターは数台設けられていますが、実況放送の音が大きく響くことは無く、フジビュースタンドやメモリアルスタンドとは別の時間が流れているような場所です。

東京競馬場,日本庭園,概観

日本庭園の特徴のひとつは四季折々の景色を楽しめる点にあります。

 

こちらの写真は冬に撮りました。木々の葉は落ち、春に備えている時期なので寂しげではありますが幹と枝の黒いシルエットと冬の東京らしい乾いた青空の交錯が趣あります。

 

写真左端に灯篭が立っています。日本庭園には灯篭を置くしきたりがあり、東京競馬場のこの日本庭園も、その様式に倣い灯篭が置かれました。


競馬場内の一公園だからインスタントな庭園でも構わないのに、本格的な日本庭園に拘った東京競馬場の姿勢は見事だと思います。なおこの灯篭はよそから寄贈されたものです。

東京競馬場,日本庭園,石垣

ここに積まれている石は寛永13年(1636年)三代将軍徳川家光が多くの大名の助役によって、江戸城外部南側(虎の門東)を築造するときに使用したものです。

 

なんか東京競馬場と江戸城の石垣が関係あるの?

 

いえ、全く関係ありません。

 

実はこの石垣、昭和40年(1965年)の日本中央競馬会本部の改築工事の際に地下4メートルの所から偶然発見されたものです。

 

想像ですが、折角発見された珍しいものだから、ウチ(JRA)で使っちゃおうよ、という話になって現在に至るのでしょう。

 

なお石面の所々に紋章や符号が見えるのですが、それは石材を供出した大名が、その責任を明らかにするために彫り付けたそうです。

 

彫り付けた大名は聞いた事ない人ばかりで、臼杵城主・稲葉一通、延岡城主・有馬直純、佐伯城主・毛利高直という人たちだそうです。

東京競馬場,日本庭園,池にカモ

日本庭園を奥に進むと池が見えてきます。

 

池に張り出した休憩所が先の景色を隠し、庭の全容を一度に露わにしない奥ゆかしさを感じさせます。作者はそんな意図はこれっぽっちも無いかもしれません。

 

冬は木々に葉がついておらず、空を遮るものがさばけているので、すっきりした印象を受けます。

東京競馬場,日本庭園,カモ

カモがいます。

 

東京と言ったらビルばっかりで自然のものが殆ど無い印象ですが、実際は自然が計画的に守られています。


東京競馬場よりもっと都心の新宿御苑や代々木公園にも沢山の木々が植わっていますので、ひょっとしたら大阪の中心部より自然のものが残っているかもしれません。

東京競馬場,日本庭園,コイ

東京競馬場ではコイも飼っています。


カモよコイッ!


何とも毒気の強いゲン担ぎじゃあーりませんか、東京競馬場さん(笑)


これ以上は語りませんが、東京競馬場で競馬に熱狂してくれる人たちが沢山いるから競馬場に日本庭園が作られたわけです。熱い競馬ファンの皆様に感謝です。