場内散歩その2
水沢競馬場の古い建物・メインスタンドと屋外応援エリアをご紹介します。
水沢競馬場のメインスタンド内部です。
備品は新しいですし塗装もやり直しています。大部分は平成時代のものでしょうが、どこか昭和の面影を残すメインスタンドです。場外馬券売り場の日は全て閉鎖していました。
2階への階段。週末はJRAの発売窓口になっているようです。
話は横にそれますが、地方競馬場に付きもなのが馬券売り上げの減少による競馬場の存廃問題です。
馬券の売り上げに関しては、インターネット投票の普及によって全国どこからでも馬券を買ってもらえる状況ができたので、主催者が魅力あるレースを開催すれば、状況は改善されると思います。
競馬場施設の有効利用に関しては、1平米あたりの売り上げを高くして行けば打開できそうです。JRAの馬券でも野菜でも何でも売ってしまう作戦が面白いと思います。
水沢には前沢牛という全国区の食材がありますから、週末に前沢牛の即売会を開いたら集客が上がるかもしれません。
和平。・・・、ひょっとしたら昔の書画で平和と読むのかも。
和平といって思い浮かべるのは立松和平さんでしょう。あのきつい訛りは東北地方かなと予想を立てて調べてみたら栃木県宇都宮の人でした。大学はワセダで都会生活も経験し普段は標準語を話していたそうですがキャラ作りのために敢えて訛りをつけてしゃべっていたそうです。
和平の隣は美しい花の写真が飾られています。きっと薄暗いメインスタンドを少しでも明るくしようと関係者が飾ったものと思われます。
結構達者な写真があります。花への愛情が伝わってくる構図も見事です。水沢競馬場を盛り上げたい熱い思いは花よりも美しい。
場外発売の時は立ち入り禁止地帯となっている屋外観戦エリア。写真に写っていませんがコーンとポールで立ち入れないようになっています。
水沢競馬場の寂しさを助長させる風景です。
ここまでメインスタンドを見てまいりましたが、場内散歩その1に引き続き、いまだに人が見当たりません。やらせでも演出でもありません。
本当にどこへ行ってしまったのか・・・。
水沢競馬場にも内馬場があり、そこに子どもの遊ぶ場所があるようです。
水沢競馬場が地域住民の生活に溶け込んでいた事の証です。
おじいちゃんと遊びたい子どもと競馬をしたいおじいちゃんの利害が対立する状況を解決するのがこの遊園地だったのでしょう。
この遊園地は現在も使われているのでしょうか。気になります。
水沢競馬場の端っこには余剰スペースが広がっています。寂しい気配が漂っていて、思わず襟裳岬の詩がよぎります。
水沢の場外は何もない夏でした。いつか開催日に再訪したいと思います。