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おいしい焼きそばを探す

焼きそば,鉄板

川崎競馬場の焼きそばは美味いらしいという情報を入手したのが始まりでした。


高温に熱せられた鉄板の上に麺を広げ、ほどよく熱が通ったころに特製ソースを上から降り注ぐ、麺がソース色に染まった後は大きなコテを両手に持った大将が、額に汗して麺を裏に表にひっくり返す。


焼きそばと言ったらそんなイメージでしょうか。


不思議ですよね、そんな製造工程を見ずに焼きそばを食べる事が殆どなのにイメージはそのように出来上がっている、イメージ先行のグルメ・焼きそば。


場所が遠ければ間違いなく足を運んでいなかった所ですが、川崎ですからね。


値段も安いし日帰りで行ける。安近短の三拍子揃った気楽なグルメ旅気分で川崎競馬場に乗り込みやきそばを注文。

川崎競馬場,焼きそば

川崎競馬場のやきそば 400円


プラ容器にたっぷり詰め込まれた焼きそばは見た目以上にボリュームがあります。見た目が凄いのにそれ以上のボリュームですから健啖家も納得でしょう。


味はよくあるソース味に中々出会った事の無いピリ辛の隠し味が。


隠し味といっても全く隠れる気の無い辛さで、食事中の水分補給は是非したい所。


青のりがここまで無力になるのは珍しいくらい辛さが前面に出た焼きそばです。口直しの紅ショウガのありがたみもよく分かる一品です。

川崎競馬場,焼きそばその2

評判どおりそして期待以上の美味しさだった川崎競馬場の焼きそば。その後も繰り返し通い、何パックも食べた(ている)のは言うまでもありません。

 

これまで焼きそばを食べる機会は露店、ダイエー(今はイオンか)、定食屋、あとはたまに行く野球場くらいしか無く、その動機は当たり外れが無くて高くないという消極的なものでした。

 

それが川崎競馬場の焼きそばを知り、美味い焼きそばを食べたいという積極的な気持ちが芽生えたのです。


競馬場グルメあなどれじ。

浦和競馬場,やきそば

浦和競馬場の焼きそば 300円

 

浦和の焼きそばもまた美味しいやきそばでした。美味い焼きそばが2連続で続くと地方競馬場の焼きそばは美味しいというデータが頭の中に作られてしまいます。

 

浦和の焼きそばはオーソドックスなソース焼きそばで、麺のプリプリ感とソースの濃さのバランスが抜群の良さでした。

浦和競馬場,鴻巣やきそば

浦和競馬場の不定期メニュー・鴻巣やきそば 300円


バターの風味が効いたニューミュージックならぬニューヤキソバ的なショックを受けるやきそば。


競馬場の焼きそば巡りって楽しいなぁ、と思っていた頃です。 

新潟競馬場,やきそば

新潟競馬場の焼きそば


夏の新潟へ行った時にも焼きそばを食べてみました。


JRAの競馬場の食べ物は良くも悪くも平均点のものが多いので期待はしていませんでした。それと川崎、浦和とアタリを続けて引いていたので、そんなにアタリは続くものではないと自制していた部分もありました。


ところが、新潟競馬場の焼きそば、これが期待を上回る味でびっくりしました。


へーっ!JRAでも美味しい焼きそばが食べられるんだと。


味はJRAの競馬場では上位だと思います。

金沢競馬場,やきそば

金沢競馬場の焼きそば


新潟競馬場でまさかの美味しい焼きそばを食べる事ができ、まさかの3連勝です。


日本海側の競馬場第2弾として訪問した金沢競馬場。白山大賞典の日でした。


この競馬場では寿司を食べる事を第一目標にしていました。ですが次にいつ来ることができるか分からなかったので寿司を食べた数時間後に根性で挑戦。


結果的に1か月後のJBC2013で再び金沢競馬場を訪れる事ができたので、無理して食べる必要はなかったのですが、いい思い出です。


ただし味はちょっと思い出せませんねー。

船橋競馬場,あんかけ焼きそば

船橋競馬場のあんかけ焼きそば


日本海の競馬場が続いた後に久々の南関競馬場でした。


普通の焼きそばにひねりが加わったあんかけ焼きそばです。あんかけはカレーの味がついていて、画像を見てもお分かりのように汁気十分なので、焼きそばと言うよりはむしろカレーそばを食べたような感じでした。


ただ、これはこれで個性的な焼きそばとしてとても印象に残っています。

大井競馬場,焼きそば

大井競馬場の焼きそば


南関で一番売り上げが好調な大井競馬場。大井では場内の至る所で焼きそばが売られています。画像は幸福堂の焼きそばです。


これはこれで焼きそばの美味しさが伝わってくる味でした。

盛岡競馬場,焼きそば

盛岡競馬場のやきそば 300円

 

カンカン照りの下で食べた事が印象に残っています。野心の無いオーソドックスな味でした。大量に作り置きしていたのでおそらく売れ筋商品なのでしょう。


この頃から我が胃袋の衰えを感じだして、その競馬場の名物グルメを食べてなお焼きそばを食すのがかなり負担に感じてきました。


近所で頻繁に通える場所にあるなら、訪問数を増やして1品ずつトライすればよいだけですが、盛岡のように次いつ行けるか分からない場所ではそうはいきません。


競馬場めぐりと並行して実行していた焼きそば食べ巡りプロジェクトが、胃袋の衰えにより雲行きが怪しくなってきました。大した問題では無いですが。

笠松競馬場の焼きそば

笠松競馬場の焼きそば 400円


ここの焼きそばは苦しんで食べた印象が強いですね。


車で東京からほぼ休憩なしで走って、ヘトヘトの状態で食べました。長距離移動を伴う競馬場で焼きそばはキツイです。


ここは焼きそばの話をするページなので無関係ですが、笠松競馬場のグルメは八丁味噌に浸したはんぺんが記憶に残っています。

中山競馬場,オリエント,焼きそば

中山競馬場オリエントの焼きそば 400円


大袈裟ですが、焼きそばを探す旅を終えようと決意した中山競馬場の焼きそばです。この焼きそばを食べて「もうやめよ」と思いました。


食欲は旺盛なのに、いよいよ食が細くなってきて、一品食べるとお腹が苦しくなってきました。

中山競馬場,ふくみつ,焼きそば

中山競馬場ふくみつの焼きそば 450円


ただこの日は気合で焼きそばをもう一杯オーダー。ふくみつは東京競馬場にも出店しているので、そちらでも食べられます。


もう近場の競馬場は全て訪れた事、遠征時はその競馬場の名物グルメを楽しみたい事食が細くなった事、諸々の理由で美味しい焼きそばを探す事を終える事にしました。


川崎競馬場の焼きそばの感動から数年間、黙々と、いやモグモグと全国の焼きそばを食べ歩いてきましたが、競馬場の焼きそばの味は全国のやきそばの平均を上回っていると思います。


ただ、まず焼きそばありきではなく、その競馬場で有名なグルメをまずあたってみるのが競馬場へ遊びに行ったときの楽しい食事の仕方であると思います。