場内散歩 その2
当ページでは船橋競馬場のスタンドのうち1階から3階までのフロアをご紹介します。
スタンドは4階建て(最上階は5階と命名)ですが無料で利用できるのは3階までとなっています。
続いては船橋競馬場のスタンドをご紹介いたします。
公式ホームページによると建物の名称は「スタンド」です。
東京競馬場のフジビュースタンド、大井競馬場のL-WINGといった気障な名前が似合わぬクラシカルな建物ですからむしろ好感が持てます。
個人的にはスタンドより「本館」の方がよりしっくりきますがそんなことはどうでもよいです。
場内散歩その1で紹介したアタリーナの隣です。
1Fから3Fのオッズオンという飲食店前にワープするエスカレーターです。
アタリーナで馬券を楽しんで、腹が減ったらオッズオンで食事を採る流れが良さそうです。
船橋競馬場は無駄な所に金をかけず必要な所に投資する合理的な面があります。このワープするエスカレーターからも船橋競馬場の合理性を感じます。
たしかに便利だけど、この後付感は野暮ったいですよね。
更にいえば、便利といえるにはオッズオンの食べ物が美味しい事が前提となります。
オッズオンの食事については船橋競馬場グルメ情報前編にて。
さて、ワープエスカレーターには乗らず、本来の入り口から階段を上り、船橋競馬場スタンドの3階から紹介いたします。
3階の壁には競馬が楽しくなるパネルが展示されています。
子供連れのファミリー層に楽しんでもらおうとして制作したのでしょう。
つぎはぎされた天井を見ると限られた予算でやりくりしているのが伝わってきます。
船橋競馬場のスタンドの各階は4コーナー側の途中から何もない空間が広がります。
アタリーナへ馬券販売機を移した跡地のようです。
コーンと黄黒のポールが並べられた一帯です。
写真の右側は立ち入り禁止区域で左側は通行可能になっています。
ですが通行してはならなそうな雰囲気がプンプンしていて写真撮影時も通行人はゼロでした。
いっそ全面立入禁止にして照明を落として経費を節約してみてはと思いました。
先ほどの通行可能地域の設定は女子トイレへの動線確保のためのようです。
柱の向こうに見えるコースに視線を移すと結構高さを感じます。
3階の高さといっても遮るものがなければ高所感があります。
普段は見上げることの多い着順掲示板が下に見えます。
ゴミ箱に入っている新聞を取る人は東京競馬場に多い気がします。
不思議と地方競馬場でゴミ箱の新聞をあさっている人はあまり見かけません。
注意深く観察していないからでしょうか。
スタンド2階へ移ります。
2階も壁にパネルが展示されています。
最後の直線で騎手が馬を追いつつ鞭を入れている姿を見ると、人馬が一体になる姿には芸術的な魅力を感じます。
馬が疾走する姿を写真に収めてコレクションする気持ちがわかります。
船橋競馬場のスタンドは素っ気ないPタイルに配管むき出しの天井、それに建物両端と中央に広めの階段と典型的な公共施設の建物の構造です。
公立の学校に通った事のある人なら懐かしさを覚えると思います。
浦和競馬場とは一味違う昭和のレトロな空間があります。
通路の天井にパトライト。
日常生活の中で天井にパトライトのついている場所はあまりありません。
締切が迫ると点灯してクルクル回り出します。ドキッとしますよ。
ご当地四字熟語。
まだ経験した事はありませんが、競馬をしている最中に上から鳩の糞が落ちてきたら腹立つでしょうねえ。
ブツを落とされた人は思わず「くそったれ!」とベタな台詞を吐き捨てるのか興味があります。
船橋競馬場の屋外の観戦スタンドで鳩を見かけた事はありますが、館内で鳩がうろついているところは見た事がないのであまり気にすることは無いと思います。
2階の使われなくなったエリア。
昼間はともかく夜間は怖い場所になるでしょう。
肝試し目的で夜間に船橋競馬場へ勝手に入ってはいけませんのでご了承ください。
本当にどうでもいい話でした。
1階の使われなくなったエリア。
陽光が差し込まない分不気味さが増します。
上2枚の写真を見て果たしてここが競馬場と分かる人がどれだけいるでしょうか。
取り壊すにせよ有効利用するにせよお金のかかる話なので放置するのが経済的なのでしょうが、撤退間際のスーパーマーケットみたいで印象は良くありません。
船橋競馬場スタンドの1階。
東京競馬場のように正門からの連絡通路が建物上階につながっているわけではないのにこの静かさです。
一般的に建物の1階は往来が多く商売をする人にとっては一等地のはずですが、アタリーナから本馬場へ向かう通り道にすぎないのかと思う寂しさです。
何とか有効利用したいですね。
ゴール前側に進むといわゆる場立ちと呼ばれるプロの予想師がスタンバイして熱血予想を提供してくれます。
写真を撮ったときはレース中で予想師の皆様は不在でした。
今どれだけの若者が将来競馬のプロ予想師を志しているか不明ですが、一つ前の写真に写っていた空きスペースを、将来のプロ予想師の卵に提供してあげてみると面白いかもしれません。有償で提供したら船橋競馬にも利益が生まれます。
特に船橋競馬場は土日にはJRAの馬券を販売しているので、その日にJRAのレースを予想する予想師に敷地を賃貸してみたら面白いと思います。(法で禁じられている可能性あり。)ニーズはありそうです。